咀嚼運動の異常が歯周病を悪化させる!?

歯周病細菌学的な観点からいうと、歯周病は歯周病菌が引き起こす感染症です。お口の中を不衛生にしていると、そこで細菌が増殖して毒素を出します。このとき、体内ではからだを細菌から守る生体防御機構が働いて、歯槽骨を破壊していくのです。これが一般的な考えです。

ところが、歯周病菌は普通に唾液の中にいる菌(常在菌)なので、それほど強い細菌とは思われません。もしそうだとしたら、体中のほとんどの骨が溶かされてしまうでしょう。細菌だけが原因と考えるには少し無理があるようです。歯周病治療をしていると、骨の吸収が見られる歯には、咬んだときに強い力が加わっていることが分かります。

歯に加わる異常な力が歯を溶かす
かみ合わせの調整をするとき、赤い紙を咬んで、歯をカチカチ、ぎりぎりと動かします。これを限界運動といいます。けれども、私たちが食事をするときは、限界運動ではなく、咀嚼運動(食べるときの下顎の運動)をしています。

不正咬合や不正歯列があるとかみ合わせが悪くなり、下顎のズレや異常咀嚼運動になりやすくなります。特定の歯に異常な力が加わると、歯ぐきの血流が悪くなって、骨が吸収されてしまうのです。そう考えると、かみ合わせたときの、異常な「力」が歯周病を悪化させると考えるのが自然ではないでしょうか。もちろん、歯周病菌が引き金となり、歯周病を引き起こしていることは、いうまでもありません。

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