咬み合わせ治療-咬み合わせ治療・顎関節症なら大阪府高槻市の「きたむら歯科医院」

072-688-8148

【診療時間】10:00~12:00/17:00~20:00(日曜 咬み合わせ・矯正ご相談のみ)
【休診日】火曜・木曜・祝日

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咬み合わせ治療

身体のバランスを整え、全身を健康に導く咬み合わせ治療

当院は、丸山咬合医療に基づく、咬み合わせ治療による全身を健康に導く治療を実践しています。

咬み合わせが悪くなると、顎がズレて骨の歪みや筋肉の緊張などが起き、顎関節症、肩こり、首のこり、頭痛や腰痛、不眠、めまい、うつ症状などの不定愁訴が現れます。丸山咬合医療で考える咬み合わせとは、上下の歯がしっかり咬み合って下顎が正しい位置にあり、食べるときの下顎の運動(咀嚼運動)が正常に働く状態をいいます。咀嚼運動が異常になると、虫歯や歯周病などお口の中のトラブルはもちろん、肩や首のこり、腰痛、頭痛など全身に現れる不定愁訴、不眠、めまい、うつ症状などこころの悩みに影響が現れます。

これらの身体の不調の原因を特定して治療をし、身体のバランスを整えることで全身を健康に導くのが、丸山剛郎先生が提唱する咬み合わせ治療(丸山咬合医療)です。

丸山咬合医療で考える「咬み合わせ」

矯正歯科では、歯並びや上下の歯を咬み合わせたときの状態を「咬み合わせ」と考えています。丸山咬合医療で考える「咬み合わせ」は「嚙み合わせ」ではなく「咬み合わせ」です。

単に咬合形態(上下の歯が咬み合う状態)だけでなく、下顎の位置と咀嚼運動の3つを総称しています。つまり、丸山咬合医療では「咬合形態の治療」「下顎のズレを是正する治療」「咀嚼運動の治療」を総称して「咬み合わせ治療」といいます。

<咬み合わせ治療>
●顎ズレの是正治療(MFA治療)

丸山咬合医療の基本治療で、下顎のズレを正しい位置に戻す治療で、通常はこの治療を「咬み合わせ治療」と呼んでいます。

●咬合形態の治療

咬合形態とは、歯の形、歯並び、上下の咬み合わせの総称です。治療内容は幅広く、歯の形の修正や補綴治療(クラウン・ブリッジ・入れ歯・インプラント)、歯列矯正治療まで含みます。

●咀嚼運動の治療

食べるときの下顎の運動を矯正する治療で、顎ズレ是正治療(MFA治療)で下顎の位置を是正した後に行うことが多い治療です。

全国でも数少ない日本咬合学会の指導医

MFA治療は、特定非営利活動法人日本咬合学会の認定医だけが実践できる歯科医療です。院長は日本咬合学会の指導医の資格を取得し、丸山咬合学セミナーのインストラクターとしてセミナー講師を務めるなど、咬み合わせ治療に精通した歯科医師です。

長年培ってきた矯正治療の臨床経験をもとに、特殊な測定装置「シロナソアナライザー装置」を使って咀嚼運動(食べたときの顎の運動)を解析し、咬み合わせ治療で顎のズレを正しい位置に戻して全身を健康に導く歯科医療を提供しています。歯並びや食べるときの顎の運動に異常があり、肩こりや腰痛、うつ症状などの全身症状をお持ちの方はぜひ一度ご相談ください。

●丸山剛郎先生

丸山剛郎大阪大学名誉教授は、丸山咬合医療センター(併設日本咬合臨床研究所)の所長として活躍されている、世界で初めて人間の咀嚼運動を解析した先生です。長年の臨床経験から、咬み合わせが全身の健康と深く関わっていることを明らにして丸山咬合医療を確立。特定非営利活動法人日本咬合学会を設立し、丸山咬合医療に基づく新しい咬合学を通して、国民の全身の健康の向上と健康長寿の寄与に務めています。

口腔内の病気や全身症状の本当の原因

右の目の大きさや位置が違っていても、左右非対称が当たり前のように思っている方がいらっしゃいます。人間の身体は本来は左右対称につくられていますが、咬み合わせの異常から下顎がズレて食べるときの顎の動き(咀嚼運動)が異常になると、骨や筋肉に歪みが生じて身体のバランスが崩れてしまいます。

下顎は全身のバランサー

人類は進化して直立二足歩行を獲得しました。それまで手足を地面に着けてバランスを保っていましたが、立ち上がり身体の天辺に位置したことで脳が大きくなった分、バランスを取りにくい身体になりました。それでも人間は、真っ直ぐ立つことができます。それは、脳が全身の筋肉(骨格筋)をコントロールすることでとっているバランスを、さらに顎がバランサーとしての役割を担ってサポートしているからです。

人間にとって理想の身体は左右対称です。特に顎顔面頭蓋部は、接地面(足元)から離れた高い位置にあるためバランスが重要で、この部分にズレが生じると身体全体のバランスが崩れてしまいます。顎顔面頭蓋部には色々な部分がありますが、中でも一番バランスを崩しやすい部分が下顎です。

下顎のズレが様々な症状を引き起こす

下顎は頭蓋骨と筋肉だけでぶら下がり、ブランコのように不安定でズレやすい状態です。 下顎がズレると頭を支えている首の筋肉が異常に緊張して血管を圧迫します。脳への血流が悪くなり、気分の浮き沈みや不眠、うつなどの症状が現れます。咬み合わせも悪くなり、歯の異常なすり減りや顎関節症など、お口の中で様々なトラブルが起きます。さらに、頸椎(首の骨)が歪んで変形すると、胸椎や腰椎にも歪みが生じて姿勢が悪くなり、頭痛や肩こり、腰痛などの身体の不調が現れます。つまり、下顎にズレが生じることで、全身に様々なトラブルが現れるのです。

<下顎のズレで起きるトラブル>

身体に与える影響 身体症状
脳への血流が減る
  • めまいや動悸、うつ病など脳に関係する病気や症状が現れて、心のバランスが崩れる
顎の関節がズレる
  • 顎の痛みや顎関節の雑音、口が開きにくくなり、顎関節症になる
全身の筋肉と骨格に負担がかかる
  • 頸椎や胸椎・腰椎が変形して、肩・背中・腰などにこりや痛みが現れる
  • 首の筋肉が緊張して神経や血管が圧迫され、頭痛や偏頭痛の症状が現れる
姿勢が悪くなり、身体の重心バランスが悪くなる
  • 背骨の神経が圧迫されて、神経とつながっている抹消部(手先・足先など)の痺れや痛みが生じる
自律神経や内分泌系に負担がかかる
  • 筋が緊張して血管や神経を圧迫し、手足が冷えたり、汗を多くかくようになる
  • 自律神経が乱れてホルモンバランスが悪くなり、生理不順、生理痛などが重くなる
顔の骨格や筋肉がアンバランスになる
  • 目や耳、ほうれい線などの位置や大きさが左右アンバランスになったり、眼瞼下垂(がんけんかすい・瞼の上の筋肉が弱くなり目を開きにくくなる)などになる
  • 首回りの筋が緊張して血行が悪くなり、顔色が悪い、吹出物、肌荒れなどのトラブルが起きる

咬み合わせと脳の関係

これまで、脳科学の分野で歯科医療についての研究は行われてきませんでしたが、この分野にメスを入れたのが丸山剛郎先生です。丸山先生は脳科学者の澤口俊之先生と共同研究を行い、咬み合わせと脳の驚くべき関係を解明しました。

●澤口俊之先生

脳科学者で知られる武蔵野学院大学・大学院教授。丸山先生の「咬み合わせ治療」を受けてからご自身の健康が増進したことで、咬み合わせと脳の関連性を確信し、丸山先生との共同研究を行い「咬み合わせと脳の関係」の科学的な検証をしています。

下顎のズレを是正して、身体バランスを整える

咬み合わせで最も大事な機能は咀嚼運動です。咀嚼運動とは、食べ物が口の中に入っているときに脳の働きで無意識に起こる下顎の動きのことをいいます。牛や馬が奥歯で食べ物をすり潰して食べるように、動物には種ごとの特有のパターンがあります。

もちろん人間にも固有の咀嚼運動パターンがあり、脳から常に正常咀嚼運動の指令を出しています。このとき、下顎のズレなど咬み合わせの異常があると、その情報は口や歯、顎関節にあるセンサーから大脳に伝わり、運動パターンの変更を指示されて、食べたときの下顎の動きが正しく働かなくなります。これが異常咀嚼運動です。

咬み合わせ治療の基本治療は、下顎のズレを是正して、身体の重心バランスが取れる位置に戻すことです。咀嚼運動そのものの治療ではありませんが、下顎のズレを是正した後に行うので、咀嚼運動を是正するための一過程でもあります。

このように、顎のズレを正しい位置に是正して咀嚼運動を正常な状態に導き、食事をしっかり食べられるようにする治療が、当院の「咬み合わせ治療」です。